大阪中之島の歯科医院 DUO大阪歯科医院


デュオ大阪歯科医院

大阪中之島 DUO大阪歯科医院

大阪府大阪市北区中之島3-3-3 中之島三井ビルディング 1階

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根管治療


日本において、根管治療ほどおろそかにされてきた治療も少ないかもしれません。正しく“無菌的”な治療を行うことで飛躍的に治療の成功率をあげることができます。成功率をあげるためにはいくつかの外せないポイントがあります。
1. ラバーダムの全症例装着
2. マイクロスコープ(顕微鏡)下での精密治療
3. 精度の高い診断技術
上記の点もそうですが、患者さんの歯を大切に残したいという情熱も必要かと思います。我々はチームとして、根管治療を絶対におろそかにしないという思いで治療にあたっています。


根管治療とは

いわゆる根っこの治療のことです。膿の袋の治療、歯の神経治療とも言います。

.歯科用CT撮影による精密検査と3次元画像による確実な診断と治療
.ラバーダム防湿を使った無菌的処置
.手術用実体顕微鏡(マイクロスコープ)を使った精密治療


1.歯科用CT撮影による精密検査と3次元画像による確実な診断と治療
根管治療を行う上でまず重要なのが、根管の長さと幅を正確に測定することです。
その為に高性能な測定器、デジタルレントゲン、歯科用コーンビームCTを駆使して長さと幅を決定していきます。


2.ラバーダム防湿を使った無菌的処置

対象となる歯牙をまずクリーニングし、無菌的処置を行う為にラバーダム防湿を行います。写真のようにゴムの薄いシートを治療する歯に装着します。
少し違和感がありますが、これを装着することで口の中のいろいろな細菌や、唾液が根管に侵入するのを防ぎまた、治療に用いる器具が口の中に落下するのを防いだり、根管の中を洗浄する時に使用する薬剤等が口の中に漏れ出さないようにもします。


3.マイクロスコープを使用した精密な治療
世界最高峰カールツァイス社のマイクロスコープを使用しています。
根管内の細部までも確認し精密な根管治療が実現できます。
最終的に根管にゴム状の薬を詰める方法は今現在、アメリカの歯内療法専門医の半数以上が行っているものと同じ方法を採用しています。

上記が完璧に行われて、初めて「根管治療」と言うことができます。
現在、受診されている治療は「根管治療」でしょうか?

根管治療の症例はこちら →根管治療担当医 牛窪敏博


なぜ今、根管治療なのか
.無菌的処置をしない、間違った歯の根っこの治療が横行しているから
.歯科医院経営の為のインプラント治療
.できれば残したい、神様が与えて下さったすばらしい歯

1)無菌的処置をしない、間違った歯の根っこの治療が横行しているから!
根管治療(歯の神経治療又は歯の根っこの治療)は一般にほとんどの歯科医院で行われている治療でおそらく、多くの歯科医師が毎日取り扱う処置です。
しかし、本来は無菌的処置(ラバーダム防湿)が前提であるにもかかわらず、この点が蔑ろにされ、"ラバーダムしない療法"が横行しています。特に保険診療では時間とコストの関係で殆どなされていないのが現状で、中には無菌的処置をしてもしなくても同じであると主張する歯科医師も多く、根管治療に労力を掛けても無駄であると考える先生も少なくはありません。
根管治療を行う上で最大の敵は細菌であり、いかに細菌を除去またはその数を減少させるかが根管治療のキーとなっています。ではこれだけ細菌感染が蔓延する中、なぜラバーダム防湿を行って細菌の侵入を防ごうとはしないのでしょうか?今こそ、無菌的根管治療が必要であると考えます。

2)歯科医院経営の救世主、インプラント治療
歯科界では今現在、インプラント全盛で特に日本ではインプラントバブルと言わざる終えない状況にあります。インプラント治療そのものはすばらしい治療で、多くの患者様に恩恵を与えていることは事実です。
特にインプラントを専門に行っている歯科医師は診査診断(CT 検査等)から治療計画を綿密に立て、インプラント手術も卓越した技術で行われ、その後の管理もシステマチックにケアーされています。
しかしインプラント治療を行っている全ての歯科医院がこのような対応をしているかというとそうではありません。ただお金の為にインプラントを取り入れている歯科医院が増えつつあり、ほんの数日間での講習会を受けただけで即、患者様に手術を行う歯科医師もいるのです。実際問題、インプラント治療は歯科医院の財政を手助けし貢献しているのも事実なのです。
根っこの先に膿の袋がある故、予知性が高くないので抜歯をしてインプラントを薦める歯科医師も増えつつあります。
このように、ますますインプラント治療に傾倒する日本の歯科医療界の中で、適切な根管治療を提供しようとする歯科医師が少なくなるのは想像がつくかと思われます。だからこそ、本当の根管治療が歯を救うのです。

3)できれば残したい、神様が与えて下さったすばらしい歯 〜インプラントとの違い〜
インプラントと歯牙の大きな違いは、感覚センサーの歯根膜の存在です。歯根膜のおかげで、極端に固いものがお口の中に入っても、センサーがこれ以上咬んではいけませんよと指令を出してくれるので、歯そのものや歯の被せもの(クラウンやブリッジ)を守ってくれますが、インプラントではそのセンサーが存在しないので力のコントロールがどのようなメカニズムで作用しているのか不明なのです。歯は歯根膜や骨や歯肉からの血液循環が受けられますが、インプラントは骨と歯肉からの血液循環しか得られないため感染に対して不利になります。だからこそ神様が与えてくださったこのすばらしい歯を粗末にするのではなく、大切に扱って頂きたいのです。
抜かずに治療可能な歯は保存すべきであり(反対に保存不可能な歯は早期に抜歯を行い、骨を保存する必要があります。例えば破折やヒビが存在する歯牙、重度の歯周病の歯牙等)、特に根っこの先に膿み袋があるからと言って始めた治療がいいかげんで、あげくの果てに、治らないから抜歯をしましょうといった悲しい結末になる前に、本当の根管治療を受診し、それでも治癒傾向を示さない場合には初めてインプラントを考えても遅くはないはずです。
当院ではハイパー根管治療のような無菌的で歯牙を長く保存させることが可能な方法で治療する必要があると考えています。

根管治療の症例はこちら →根管治療担当医 牛窪敏博


このような方にお薦めします
・もう手の施しようが無いので歯を抜くしか無いと言われた方。
・早く抜歯をしてインプラントをしましょうと言われた方。
・根っこの治療は通院回数が多く、多少の痛みがあっても我慢させられる。
・何回治療しても良くならない!
・最近、治療したばっかりなのにまた痛む!
・こんな歯は、治療をしても無駄だから!治らないから!と言われた方。
・痛みや腫れが出る度に、治療せずに様子を見ましょうと言われた方

このようにおっしゃる方もいました・・・
小さな虫歯の治療で歯科医院に行くと、最初は詰めるだけといわれた治療だったので安易に治療を受けてみると、治療後そんなに日が経っていないにもかかわらず痛みが出てきたのでもう一度その歯科医院に行くと、"これはもう歯の神経の治療をしないと行けないから、神経を取りますよ"と言われ、その場で神経を取られた。すると次の日から何もしないのにズキズキと痛んだり、ご飯を食べる度に咬むと痛むと言った症状が襲ってきた。数日後、同じ歯科医院に行くと"そのうち治りますよ"と言われ、心配になったので別の歯科医院で診てもらうと、"歯の中の神経が少し残っているので、それを固定するためのお薬を入れてもう一度根っこの治療をしましょう"と言われ、言われるまま治療を開始しても症状は一向に良くならず、そのうち歯医者不振に陥り、こんなことならば治療を受けなければよかったと思う!

また、「1年間根っこの治療をしたが治らない!」という方もいらっしゃいます。

根管治療の症例はこちら →根管治療担当医 牛窪敏博


よくある質問
1.根っこの治療は何回かやり直す方が良いのですか?

根っこの治療は確実に行うと何度もやり替える必要はありません。

ただ、何らかの原因(被せ物が取れたり、感染が歯の外側に及んでいる場合等)でもう一度治療をやり直さなければならない時もありますが、基本的には一度で充分です。

2.治療を始める前の診査とはどのようなことをするのですか?

始めに患者様からどのような症状なのか、以前に治療を受けたことがあるのなら、いつぐらいに何回受けたのかお聞きし、レントゲン診査を行ないます。

そして、触診や歯と歯茎の間にある溝に専用の器具で計測したり、水や風を掛け、虫歯が大きい場合は歯に刺激を与えて生活反応を示すかどうかも調べます。

また、本当に歯が痛みの原因なのか?それ以外の器官の障害によるもの(顎の関節の病気や口の中の粘膜の疾患、骨の疾患、全身疾患等)なのかも鑑別します。これらを総合的に検討し診断を決定致します。歯が痛み等の原因であれば、根っこの問題なのか?歯周病からの痛みなのかも診断します。

最近多くなっている歯牙破折に関しては、歯の神経が痛むのと同じような症状がでるのでよりよく観察していく必要があります。

3.治療後に痛みや腫れは伴うのでしょうか?

術後の痛みに関しては術前の症状や処置内容、患者様の体質により異なりますが、術後の不快感(痛みや腫れ)は伴うと思って頂いたほうがよいと思います。

基本的には痛み止めのお薬を処方することが多く、抗生物質はあまり処方することはありませんが、根っこの先の部分の感染の度合いが多い場合や全身的に悪寒発熱等の症状を伴う場合は、抗生物質を処方することがあります。

痛くない治療が良い治療とは限りませんし、痛い治療が悪いとも限りません。ただ、多くの場合はこのようなことはあまり起こりませんのであまりご心配をする必要はありません。

4.治療には麻酔をしますか?

多くの場合、麻酔をします。患者様に術中術後の不快感を最小限にする為です。また、表面麻酔と言って、針のある麻酔をする前にこれを行うと、殆ど痛みもなく麻酔が行えます。
ただし、術前に麻酔の既往を伺い、使用可能かどうかは必ずチェックします。
麻酔後はお口の周りが麻痺していますので、術直後の飲食とくに熱い飲み物等はご注意下さい。

5.レントゲン撮影に不安があるのですが?

根っこの治療にレントゲン撮影は必要不可欠です。レントゲン写真なしで診査診断はありえません。術前術中術後及び予後調査と何回か撮影を行います。

皆さんはX線被爆をかなり心配されていると思いますが、実は私たちは自然界の中でも被爆していることをご存知でしょうか?
大気中や土壌からX線という波長が発生し、我々は自然に被爆しているのです。紫外線という言葉はよく耳にしますが、
X線も同じように存在しています。

根っこの治療の為に、歯科医院で行うX線撮影による被爆は、自然被爆の百分の一程度です。当院ではデジタルX線装置で撮影をしますので、さらにその十分の一となり、つまり自然被爆の約千分の一となるわけです。
ただし、むやみに無駄な撮影は避けるように心がけていますので、どうかご安心下さい。

6.治療にはどのような方法があるのですか?

大きく分けて、通常の治療と外科的な治療があります。通常の治療で治らなかった場合や、処置を行う歯に被せもの(差し歯等)があり、それを外すことが出来ない場合(患者様のご希望で)に外科的処置を行います。

どちらの治療が良いというものではなく診査診断の下、最適な治療方法を患者様とともに検討していきます。治療意思決定には術者と患者様との信頼関係が必須です。

7.外科的な処置とはどのようなことをするのですか?痛みや腫れが心配なのですが?

麻酔をした後歯肉を切開し、根っこの先にある膿の袋と根っこの先約3mmを取り除き、その切除した根っこの先に、反対側から薬を詰め、歯肉を元の位置に戻し縫合します。
問題が無ければ4、5日で抜糸をし、その後予後観察に移ります。

術後の痛みや腫れは薬で抑えますが、これも処置範囲や処置内容の難易度そして患者様の抵抗力により差があります。

処置はマイクロスコープ(手術用実体顕微鏡)を使用して精密に処置を行います。傷跡も殆ど残りませんので、たとえ前歯でも審美的な問題は生じません。

これ以外に意図的再植という外科的処置方法もあります。一度、歯を抜歯してから根の先にある感染源を除去しもう一度抜歯をした元の位置に戻すという処置方法です。

8.根っこの先に膿の袋があると言われたのですが痛みがないのでそのままにしておいて大丈夫ですか?

膿の袋が増殖傾向にある場合は注意が必要です。なぜなら慢性的に長期化した増殖シグナルが細胞の一部を形質転換させ、癌化するおそれがあるからです。これらは2006年に学術論文にも発表されています。
ですので早期の受診をお勧めします。

根管治療の症例はこちら →根管治療担当医 牛窪敏博


根管治療用語集

歯内療法
虫歯が大きくなって歯髄(歯の中の神経のことです)の近くまで及んでいても歯髄を残すことが出来る場合の治療や、残すことが出来ない場合の根管治療を含む、歯の内側の治療を歯内療法と呼びます。

根管治療
歯の神経が入っていた小さな狭い空間を専用の器具で拡大・洗浄してお薬を入れて、再感染の活動の場所にならないように緊密に充填すること。

再根管治療
一度根管治療を受けているが、根っこの先に膿みの袋が出来ていたり、最終的なお薬が根っこの先まで詰まっていなかったり、症状が消えない場合等で、もう一度その根っこの根管治療をやり直さなければならない治療のことを再根管治療と言います。

根管充填
根管内がきれいな状態になれば速やかに、ゴム状のガッターパーチャというお薬をセメントを利用して根管内に詰めていきますが、大きく分けて側法加圧根管充填と垂直加圧根管充填があり特にアメリカの歯内療法専門医は後者の垂直加圧根管充填方法を採用しています。

無菌的処置
対象となる歯だけを孤立させ、お口の中の細菌や唾液が根管内、つまり歯の神経が入っていた空間に入らないように術前に十分に消毒を行い、根管内に滅菌した器具を用いること。

ラバーダム防湿
無菌的処置を行う為に必要な治療で、ゴム状の薄いシートをクランプという留め具で対象となる歯に装着し、そのシートを引き延ばして、唾液が入らないようにすること。

マイクロスコープ
手術用実体顕微鏡のことで、根管内を何十倍にも拡大して、肉眼では見えない細かい部分を治療する為に使用致します。

歯科用コーンビームCT
歯科で言うパノラマ写真を取るような器械で歯牙を3次元方向から観察できるもので、X線被爆量は医科用のCT から比べるとかなり低く、通常のパノラマ撮影の約2倍ぐらいです。

穿孔修復(パーフォレーショリペアー)
根管治療中に歯の神経の空間とは違う所に穴が空いてしまって、その部分を埋めないといけない場合の処置のことで、放置しておくと抜歯に至ることが多いです。

MTA セメント
穿孔修復の時や外科的歯内療法等に用いる生体親和性を有するセメントで、成分はなんと工業用のセメント同じですが、今までのどの材料と比べても信頼性のある材料です。

根管洗浄
根管内をきれいにする為に洗い流すことで、根管治療中・根管充填前に必ず行われる処置です(料金表にある根管洗浄代は、根管充填予定であったにもかかわらず、根管充填する状況ではない場合に根管洗浄のみを行った時に必要な料金で、毎回必要ではありません)

根管貼薬
根管治療が開始されて、最終的に根管充填が行われるまでの期間に根管内が汚染されないように作用させるお薬で、以前はホルマリン製剤も使用されていましたが、今現在は水酸化カルシウムが中心に使用されています。

水酸化カルシウム製剤
根管治療の貼薬剤として用いられる、強アルカリのお薬で、全世界的にみてもゴールドスタンダードなお薬と言えます。

隔壁
無菌的処置を行う上で、残っている歯質が少なくラバーダム防湿が困難で洗浄も充分出来ない場合、歯の周りにバリアとなるセメントで仮の土台のような物を接着すること。

ファイバーPost
根管治療後に被せもの(クラウン・ブリッジ)をする前に土台を作りますが、その土台の中にグラスファイバーの芯棒を使用した物がファイバーポストです。

ゴールドCore
金属のゴールドで出来ているの歯の土台がゴールドコアーです。

プロビジョナルクラウン
仮の歯のことです。

印象
粘度のような物で歯の型を取ること。

根管内異物除去
根管治療中に使用した器具(ファイルやリーマー等)が折れ込んで根管内に残っている場合に、その器具を除去すること。

外科的歯内療法
大きく分けて2つに分類され、歯根端切除術(歯肉を切開して根っこの先を切除し縫合する方法)と意図的再植術(一度、歯を抜歯して根っこの先を切除し元に戻す方法)があり、歯の形態や解剖学的制約によってこれら2つの術式から選択されます。

非外科的歯内療法
通常の根管治療のことを指します。

診断的FOP
歯に破折やヒビが入っているかどうかを確認する為に歯肉を切開すること。

根管治療の症例はこちら →根管治療担当医 牛窪敏博


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